(仮)

好きなことを好きなだけ語るためのブログ

思う儘にならないこの世界とアンバランス・ボーイについて

能力や努力は、報われるとは限らない。

1番有能な人が、1番頑張れば、1番成功するのか?
そうじゃない。



そんなことはわかってる。




そんなことはわかってるのですが、どうしても書きたくなってしまったので、彼についての2度目のブログを書きます。
前回(https://lovi-y.hatenablog.com/entry/2020/08/08/223747)の続き、みたいなものだと思ってください。







9月、

DDソロガチャ祭り、パンダドラゴンのターン。
冒頭の抽選で7番、大トリを引き当てた彼の選曲は、「UNBALANCE BOY」でした。

ぱっちくんという人は、

見た目は可愛らしくて子供みたいで、メンバー内では比較的小柄な身体をエネルギッシュに全身使ってバキバキ踊り、
「若さ」とか「勢い」とかを最大の売りにしてきたパンダドラゴンのメンカラ赤と、「俺がDD変えたんで!」なんていうキャッチコピーを背負っている、

けれど、

中身はクレバーで、それでいて真面目で、コミュニケーション能力が高くて、アイデアの引き出しが呆れるくらいに豊富で、リスクを計算した上でそれでも勝負に出るべきときは出るという判断ができる、誰がどう見ても「有能」で「仕事のできる」、経験値的には大人だな~~と思う人で、

だから凄い選曲だと思った。

実際、
音域いっぱいのハイトーンに声を振り絞り、まだ幼い面影の顔で大人の表情をして、「まだ大人になりたくない」「でも子供じゃ物足りない」と歌う彼は、賢い早熟な子供が、まだ大人になれない自分の身体をもどかしがってるみたいで、見ていてドキッとしたし、

あと、恐らくアイドルになる前に既に色んな経験をしてきただろう人が叫ぶように歌う「僕の初めてを君に全て捧げよう」が、私はとても好きです。
捧げることができる「初めて」なんて、彼にはもうそれほど残っていないかもしれない、
それでも敢えてこれを歌おうとする時の、胸の痛みがとても好き。「高校生に戻りたい、高校生活をもう1回送りたいんじゃなくて、アイドルをやっていく上で『現役男子高校生』っていう武器が欲しい。でも、どんなに望んでも手に入らない」と話してたのは、確か去年の聖誕祭前後のツイキャスだったかな。

やーーー、なんてこの曲がハマる人なんだろうか彼は!って感動して、


でも、もっと何より流石だったのは、その後のMCとかブログ(https://lineblog.me/panda_doragon/archives/2329497.html)とかで語ってる選曲理由が、あまりにも「そのとおり」だったこと。
なんて的確に、自分とグループの立ち位置や見られ方を把握し、そこで打つべき手を選べるんだろうこの人は!

パフォーマンスを見た時と同じくらい、それを聞いた時にもう一度衝撃を受けて感動して。

それが9月の話で、

去年あれほどたくさん見た色んな人のソロ演目の中で、ほぼ1番と言って過言ではないくらい、この時のUNBALANCE BOYの強烈な印象は私の中で圧倒的に君臨している。今も。



「賢い早熟な子供」にとっては、

この世の中は、きっと、もどかしいことで満ちている。


彼は、

秋口のキャスで、1月の聖誕祭は配信かもしれない、どういう形になるかわからないから3パターンくらい企画を準備している、と早くも語り、
11月には、初めてのミュージカルで、メインキャスト以外では恐らく1番じゃないかと思われるほど出番の多い役をこなして、
12月は、毎週末のようにライブというスケジュール。しかも、パンダドラゴンは、その1ヶ月に4回もあるライブごとにセトリもコンセプトも全て新しく組んで持ってくるような、且つ、リリース間近の新曲があるにも拘わらず、それを封印して新規カバー曲であるキミラビリンスをセトリにぶち込んでくるような、頭のおかしい(※最大級に褒めてます)グループだ。その怒涛の年末の締め括りが、カウントダウンコンサート、

になる筈だった。



私は、
もし出演していたら、通しチケットを買っていた人達が、パラゴンのライブや企画コーナーでの活躍も見てくれて、一緒にTwitterで騒げたかもしれない、と思って、
それだけはちょっと悔しかったし、多分本人も悔しいんじゃないかなって、
でも、

あの忙しい秋から怒涛の年末のスケジュールだったのに、中止が発表された聖誕祭に代わる企画を準備してるって言ってたけど、
ああもうその実現は難しいんだろうなって、
それは多分本人めちゃくちゃ悔しいだろうなって、
でも、


でも、


私は、とりあえず「最悪の事態」をいったん想定してから、「それよりマシだった」という安心をしたい人間なので、


…………まあ何ていうか、

生きててくれたらそれでいい、って、こういう時に使う言葉なんだろうなと思った。






思ったのに、

聞いてください、図ったかのように誕生日ギリギリに復活しやがった上に、もう実現不可能かと思われた聖誕企画、やるって言うんですよこの人。
完全に個人企画で、復活から3日しか経ってない(!)11日17時~、ツイキャスで1人で歌って踊って喋る配信するんですって。おいおい無料なのかそれ。どんなサービス精神してるの? アホなん?? それともワーカホリックなの??? いつもめっちゃ周り見て気使って立ち回ってる癖に出る時は出る杭打たれに行くタイプ???? ねぇそういうところ好きすぎるが?????





能力も努力も成功に繋がるとは限らなくて、

どんな有能なアイドルがどんなに頑張っても、頑張りに比例して売れる保証は全然ない。

そんなことはわかってるんです。
それでも私は、貴方が、「ぱっち」というアイドルが、報われる世界を見たいです。
我儘言ってる自覚はあります。ごめんなさい。


聖誕企画めっちゃ楽しみにしてます、
お誕生日おめでとう!





2021.1.9
ロビ