(仮)

好きなことを好きなだけ語るためのブログ

(株)DDのオタクがA.B.C-Zのライブ円盤を4本立て続けに見た話。

内容そのままのタイトルですが、アルファベット渋滞してる感が気に入って採用することにしました。
しかし、書き始めたはいいものの、これ誰が読むんだろう……まあいい。もともと語りたいことを好きに語るだけのブログなんだ。需要なんて概念はない。


A.B.C-Zについて検索とかしててこれに辿り着いてしまった方が、もしいたら。
まず、(株)DDって何??となられているかと思います。ざっくり言うと、地下(と言っていいかわからない規模になりつつあったりするものの、CD等をメジャーリリースしていないという意味ではまあ、地下)メンズアイドルを数グループ抱える事務所です。代表的なグループはMeseMoa.で、私の推しは気まぐれプリンスです。後輩のパンダドラゴンというグループも推しています。パンダドラゴンは比較的箱ですが、推しはあづくんです。
標題のようなテーマなので、記事の中に(株)DD所属アイドルの名前が登場することがあります。文脈的に人名だけど人名に見えない単語とか出てきたら彼らです。ご了承ください。

(株)DDのオタク、というかいつもの皆様へ。
このブログでいきなり他界隈の話??という感じですが、ちょっと語りたくなってしまったので、もし面白そうだなと思ったらおつきあいください。

 

 

 

 

それは、今から遡ること、……何年前かも覚えていない。
何気なく見ていたTV番組に、恐らくまだデビューからそれほど経っていない頃の彼らが、ゲスト出演していた。

「後から来た子がセンターになるの嫌とか、なかったんですか?」
確かそんな内容の、ちょっと意地悪な質問を受けた彼は、こう答えた。
「いや、彼が来たとき、わかったんです。僕たちは『額縁』だったんだって」

他界隈ではあるけど、そこそこドルオタと呼ばれる人種になった今の私なら、これ、巧く笑い取れて流れとしては良い返しだけど、自担が言ったらファンとしては心中複雑かもしれないな……とか、いろいろ考えたかもしれない。
しかし、特に何かのオタクでもなかった当時の私は、ふうん面白いこと言う子だな、ということと、それから、
でもこの『額縁』って言った子の顔が、私は一番好きだな。ということ、
あとは、(曲披露があったので、)その『A.B.C-Z』というグループはアクロバットがすごい、ということだけが印象に残った。

何となく記憶の隅にそれが引っ掛かったまま、……何年かが経ち。年末。
何気なくTVで見ていたジャニーズのカウントダウンコンサートで、その『額縁』の彼が、松潤とペアで登場する演目があった。彼の松潤モノマネが「ファンの間で似ていると評判」だと紹介されている。
あの時の好きな顔の子じゃん!と思った私は、「河合くん」という名前を何となく覚えた。

それから、……さらに何年かが経ち。昨年秋のある日。
何気なくTV番組を見ていたら、「河合くん」に再会した。
それは歌番組だったのだが、そのトークコーナーで彼は、先輩ジャニーズのモノマネを披露していた。レパートリーは松潤だけではなくなっていた。
モノマネ続けてるのか。ていうか「ファンの間」どころじゃなく有名になったのか。
歌番組のこの限られたトーク時間に、名刺代わりにモノマネを求められるくらいに?

その何年かの間に、動画投稿サイトとライブ・イベント現場を中心に活動しているアイドル(つまり(株)DD)のオタクになっていた私は、TV番組というものを日常的に見ることがとても減っていて、だから、彼が、ジャニーズのアイドルでありながらモノマネ大会の番組に出場し、準優勝し、バラエティ番組の出演が増えに増えて、TVで見ない日はないくらいの物凄く忙しいタレントになっている、ということをこの日まで知らなかった。
そっか売れたんだ~~~良かったね~~~~~とまだ他人事モードで最近の活躍ぶりについての情報を軽くネットで検索していた私は、ふと、「この人ががっつり歌って踊っているところを見たい」という衝動に駆られてしまった。
何せ天下のジャニーズだ。何年も活動しているグループだし、曲の振り幅も持ってるに違いない。きっと、クール・セクシー・かっこいい系の曲、バチバチにダンサンブルな曲だってないわけじゃないだろう。この、いかにも頭の回転早くてトーク回すの上手そうな、MC得意でーすモノマネやりまーすバラエティ班でーすみたいな、それでいて、顔がどストライクに好みな人が(そこか)(結局そこか)(そうだよ)、バキバキにかっこつけて歌って踊ったらどうなるのか見てみたい。
そして、YouTubeでの動画検索に手を出したのが運の尽きだった。私が見たのは、これである。


A.B.C-Z「A.B.C-Z 2019 Going with Zephyr」SPOT

翌日私は、日本の(ほぼ)北の果てのショッピングセンターのCD店に奇跡的に並んでいた、このライブ円盤を手に取ることになる。

 


1.【一本目】A.B.C-Z Concert Tour2019 ~Going with Zephyr~

 

いやまず衣装。
モノトーンの、メンバーごとにデザイン違いの三つ揃いジャケットスタイルに、ハット、眼帯。重要なことなので繰り返します。眼帯!
めっちゃ良い……えっっっめっっっっちゃ良いですね最高では?????
そして演出。
この衣装を、ばっちり決めたジャケット姿から、曲が進むにつれてハットを投げ捨て眼帯を外し、上着を脱ぎベストを脱ぎ、ネクタイを外して胸元をはだけ、袖を捲って着崩し、「部屋に戻った」設定なのかな?という曲でリラックスver.になったところで、次の曲では「酒場で酒を酌み交わす」設定という演出。
すごい。こんなに見たかったもの詰め込んだ衣装と演出があるか。
セクシーと言えばセクシーなんだけど、衣装を着崩しても決してだらしなくならないというか、ちゃんとショーとして成立していて、スタイリッシュで、大人っぽくてかっこいい。
曲も良かった。
このアルバム及びツアーが、その前に出たシングル『Black Sugar』が好評だったことにより、大人な路線で行こう!となった時だった、ということは途中のMCで知ったのですが、まさに見たいと思っていたクール・セクシー・かっこいい系の宝庫で、これが最新のライブ円盤だったのは自分的に神タイミングだったとしか言えない。特にお気に入りは『Sweet Addiction』と『夜明けのガンスリンガー』です……河合担の方はお察しください。普通に曲としてもこの2曲めちゃ好きですが。

ストライクに好きな顔の人が、物凄く好みの衣装と演出と曲で、バチバチにキメて歌って踊っている姿を満喫した。
まとめると以上ですが、ドルオタとして端的にそれって最高の幸せだな、と納得というか、再確認した。この円盤になっているのは2019年の、恐らく河合くんのモノマネがここまで世間的にブレイクする以前の公演だと思うのだけど、MCで既にモノマネに言及があり、「ライブではちゃんとかっこつけるようにしてる」「俺のオリジナルはライブでしか見れないの!」って言ってるのを聞いて、あーーーーーーーーーーはいはいはいはいはいその戦略に思いっきり嵌った人間がここに一人!!!!いますよ!!!!!くそぅ!!!!!と思って笑った。

河合くん以外のメンバーの名前も覚えたし、全員かっこよくて全編楽しかった。
塚田くんは、「金髪・筋肉・塚ちゃんです!」のイメージが強かったんだけど、要するに、自分の中で「バラエティ班」として認識している人がバチバチにかっこよく歌って踊ってる姿というものに概ね物凄く弱いんですね私。いやーーーーかっこいい人ですね。
戸塚くんは、正直、この円盤を見て初めてちゃんと名前を知った。しかしこの人も顔が良い、そして色気がすごい。男性の色っぽさって、ざっくり言うと「骨」派と「肉」派があると思うのですが、この人は後者で、肉感がセクシー。カメラに抜かれて投げキス?するときの唇を一瞬噛んでる顔とか天才じゃない……? そして、それだけセクシーで、且つ表現の在り方に聡明な雰囲気があるのが女殺しだなと思う。(株)DDで言うと、にーちゃん(MeseMoa.)とか好きなひと戸塚くん好きそう。兄推しの見解が聞きたい。

思っていた以上にこの一本目の円盤が「好き!!!!!!!」だった私は、もう一本ライブ見ようかな、という気になって前述のCD店に再度足を運ぶことになった。人生を楽しくする誘惑には積極的に負けに行く主義です。

 


2.【二本目】Love Battle Tour vs A.B.C-Z 2018

 

曲で言うと『Steal your Lips』『Like a Blow』『リメンバー』がすごく好きです。
要するに私は、バラエティ班の人がこういう曲を以下略。我ながらブレねぇな。

河合くんという人は、とにかく顔が良いと思うのだけど、顔の造作が美しいのは前提として、それ以上に、カメラにアップで抜かれるときの表情とか仕草がめちゃくちゃに良い。『Burnハート』すごくないですか? これは本人の才能というか技術なのか、カメラさんが天才なのかわからないけど、その一瞬(が何回もある訳だけど)のためだけでも円盤買って良かったと思える。すごい。
と思って見ていたら、MCで最年少の橋本くんに「最近『キャー』(って言われる)ポイント見つけるの上手くなったよね、髪かきあげたり」って言われて「なんで20台前半の頃にもっとこういうのやっとかなかったんだろうか」って返してたの大好きです。アイドルの、天賦の才も好きだけど、経験値も大好物だ。
橋本くんは、あおい(MeseMoa.)くんみたいな人だなあと見ながら思ってしまう。顔の系統とか背格好的には二番煎じ(同じくMeseMoa.)入ってる感じするけど。化け物みたいに歌が上手くて、最年少センターで、そして、にこりともせずに面白いことを言う。

そうMC。
このMCに入るときの、直前の衣装からジャケット脱いで柄シャツにサングラスになってるのたいへん刺さりました。推し・自担にサングラスかけて柄シャツ着てほしくないオタクがいるだろうか。まあいるか。そうか。自分の癖を一般化して語るのはやめよう。うん。
あと遡るんですが、この衣装に着替える時間の映像が良い。ボクサーの河合くんがコーナーに戻ってきてセコンドの五関くんに見守られながら着替えてお化粧直ししてまた戦場に戻っていくっていう映像で、これ、ツアー中ずっと固定なのか、他のメンバー組合せの映像とか存在するのかわからないけど、衣装替えタイムとかそういう必要な時間をエンタメにして客席沸かせる仕掛けとして良いなぁと。特に鍛えてます!みたいな肉体美というわけじゃないのに(失礼)、身体を見せることを特別視してないというか、「別に見たきゃ見れば、見るほどのもんでもないけど」(しかし見せればファンが沸くことはわかっている)感も個人的に好き。

 


3.【三本目】A.B.C-Z Star Line Travel Concert

 

「総合演出・河合郁人」と明記されたライブを見てみたい、という動機で三本目。
なんていうか、ジャニーズだった。いやジャニーズなんだけど。
先に見た2本と比べても一番、素人(私)がイメージするジャニーズらしいジャニーズのライブ、という感じがした。フライングがあってアクロバットがあって演出が大きくて、各メンバーのソロ曲があってバックダンサーがたくさんいる。

河合くんと、あと五関くんのソロ曲についてはちょっと語りたい。
ここまで私は河合担(予備軍)みたいなノリでこのブログ書いてきてアレですが、いつか自分は五関担になるかもしれない、とずっと思いながら見てるみたいなところがある。
冒頭の彼らを知った経緯みたいな流れの中で書きそびれたのだけど、私もともと、『婚外恋愛に似たもの』という宮木あや子さんの小説が好きで。読んだ時は、登場するアイドルグループにそこまで明確なモデルがいるというのを知らなくて、もしこのグループ実在したら私は「ジル様」推しだな、っていう想像を一人でしてた。その後に、何かのきっかけでそのモデルがA.B.C-Zだというのを知ってからも、そこまで意識していた訳ではなかった。
五関くんソロ曲『To Night‘s Love』を見るまでは。
見て、「わかる!!!!」ってなった。これは、この人は、ジルベールって名前にしたくなるし、「ひとり並外れたダンスを踊る」ことが一目瞭然だし、敬称は「様」だ。あと完全に余談ですが、Twitterで検索とかしたときぶっ飛んだセンスの面白いツイート見かけると高い確率で五関担。好きです。

なるほどこれは……これは好きだぞ……!
となっているところで河合くんソロ曲『S L Boy』なんですけど、

河合郁人は天才だ、と思ったのがこの曲です。
タイトルはShort Legs Boyの略、歌詞は、なんていうか、本人作詞じゃないとちょっとこれ作れないと思う。日本人体型(短足)、出っ歯、実はシャイ、馬顔、「顔の下半身惜しい」、MCなのに人見知り、「笑い方超音波」といった本人のコンプレックス的な特徴を片っ端から詰め込み、個人仕事の舞台ネタと似てると言われる他の芸能人の名前を織り込み、そして、

「顔は、イイ男」

これだ。
そこまで自虐ネタ満載並べておいて、サビ前のキメのところで「顔は、イイ男」。そして、この瞬間のアップになるキメ顔が、天才的に顔が良い。すごい。わかってる。自分の顔の良さを、ある種「道具」として演出に利用してしまう徹底的な客観視と、アイドルのファンの需要を知り尽くした発想。そしてそれを自ら完璧に演じられるスキル。好き。
顔が良い人は普通に好きだけど、自分の顔の良さの使い方わかってる人が最高に好きだ。

当時これを見たファンの人の感想が知りたい、と思って、ブログとかTwitterとか検索してみた。そして私は、「河合ソロ曲はこの流れで翌年もネタ路線かと思いきや、翌年はかっこいい系に全振りした」という情報に接することになる。
それは見なければ。ということで四本目。

 


4.【四本目】A.B.C-Z 5Stars 5Years Tour 55

 

その河合くんソロ曲『OTAGAI☆SUMMER!』は、個人的には「あっかっこいい系ってこっち!?!?!?」という感じだった。曲もだけど、直前の映像(車に乗ってる河合くんの助手席に五関くんが乗り込んできて二人で踊る映像。なお二人ともグラサン。)がめちゃ好き。水槽の演出も絵になるな~~~と思った。曲終わり、サングラスを外した河合くんの顔の良さが圧倒的に天才。

このライブも演出的に面白いなと思うところは色々あるけど、『Delicious』、かっこいい曲(だと思う。原型がいまいちわからないが。)をこのどトンチキな演出でやってしまう、そしてそれでも尚かっこいいの面白かった。
あとまあ素直に『Lily-White』は曲がすごく好き。切ない曲なのに、ダンサーに辰巳くんがいて楽しそうになっちゃう河合くん、ステージがホームなんだな~~と思う。

でも、この円盤は、実は本編のDisc-1よりも、Disc-2のマルチアングルの方がリピートしてたくさん見ているかもしれない。
特に『Fire in Love』。この曲マルチアングルに持ってくるって決めた人誰ですか天才。サビに「その唇」という歌詞があって、そこの5人の表現を見比べるのがすごく楽しい。基本的には、「指(手)で自分の唇に触れる」という振りだと思うんだけど、長い指先で唇の端をトントンする橋本くんも大きな手で口をガッと塞ぐ塚田くんもかっこいいし、河合くんのここは、もうなんか、「好きでしょ、こーいうの?」って聞こえてきそう。はい好きです。
この曲の河合くんを見ていると、この人は、アイドルやっててめっちゃ楽しいだろうな、と思う。アイドルが心底好きで、だから自分がアイドルをやるのも超好きで、アイドルでいる自分をお客さんに見せるのが大好きで。それが溢れてるみたいな踊り方。
そう、私は、「アイドルやってて心底楽しいと思ってる」アイドルが好きだ。だからこそ、気まぐれプリンス(MeseMoa.)をずっと推しているんだと思うし、ぱっち(パンダドラゴン)くんもとても好きなんだと思う。すごく当たり前のことだけど、推しが幸せだと、推していて幸せになれる。願わくば、アイドルやってて心底楽しいと思ってるアイドルたちが、ずっとずっとアイドルでいて、幸せにステージに立っていてくれますように。

 

 

 

 

さて。
書いてしまった。書いてしまったはいいけど、本当に誰が読むのだろうか。

でも、自分が(株)DDのアイドルを推していて、たまに、他界隈の人、例えばジャニオタとかハロオタの方が、初めてMeseMoa.のライブを見た感想をブログとかツイートで書いているのを何度か見たことがあり、自分にはない観点から考察をしていたり、このメンバーはジャニーズでいえば誰、ハロプロでいえば誰、とかいう話をしていたりするのが個人的にはとても面白かった。だからまあ、上げてしまおうと思う。書いてて楽しかったし。いつか本格的にこの沼に落ちたら、これが沼落ちブログですって言えるし。

 

7000字超だって。まじか。