(仮)

好きなことを好きなだけ語るためのブログ

この夏とイルミラクルのこと

※イルミラクルのセトリ、演出のネタバレがあります。

 

 

 

五月雨星、


は、北斗七星の柄を延長したところにある、うしかい座の1等星アルクトゥールスの数多ある和名のうちのひとつで、梅雨時に目立つのでこの名前がついたそうなのだけど、本当は春から秋まで北の空にずっと輝いているとても明るい星で、
私はてっきり青い星なのかと思ってたんだけど、そうではなくて、
オレンジ色に見える星、らしい。

 

今年の夏は、ぷんちゃんにたくさん会っているなぁ、と思う。
MeseMoa.2023ツアー「イルミラクル」を、初日の茨城、宮城、静岡2daysと4公演見て、めせもあ。の日のフリーライブも見て、銀河系クラシックのリリースイベントとしての撮影会もあって、
ちょっと過去に例がないくらい、たくさん話した。「大好き」とか「会いたかった」とか言ってたら1分終わった回もあれば、けらけら笑って話したかったこと何も言えずに帰ってきちゃったけど楽しかったからいいや!という回もあり(むしろ1番多いパターンかもしれない)、ライブの感想、新曲やイルミラクルのセトリに入っている楽曲の話をした回もあって、この時期に、言えること、言えないことはあるにせよ、この規模で活動をしているアイドル本人と、1対1でこれだけ話せる機会があることは、すごく恵まれたことなんだろうと思う。

 

新曲「銀河系クラシック」のカップリング曲である「ヨーソロー!」を配信でDLして初めて聴いたとき、
これは、5人になってからのめせもあ。の歌だ、と思った。
卒業を予定している4人の歌声が音源に入っているかどうかは私の耳ではわからないけど、逆に言うと、わからない、と思ってしまうくらい、少なくともソロパートは完全に活動を続ける5人の歌割になっていて、
それから歌詞も。これは5人の旅立ちの歌として歌われる歌なんだ、と。
だから、この曲ライブでどうするんだろう、と思っていた。リリイベフリラでもイルミラクルでも当然やるだろうし、かといって、この時期に「5人」を前面に打ち出すような演出はきっと(まだ)やらないんじゃないか、でも、それを言ったらそもそも、この曲のリリース自体なんでこの時期なんだろう、もうひとつあとの9人体制最後のシングル(が出ると勝手に思っている)のカップリングでも良かったんじゃないか、

とか考えてて、ああこれは、本来発生するはずの「時差」を破って、さらけ出してしまえ、という話なのか、と思った。
たぶん、5人体制に向けての準備は見えないところで始まっていて、
もしかしたら、めせもあ。って「中身」は、もう9人じゃないのかもしれない、というか、9人で活動を続ける前提のときとは違うものに、既になっていて、
それでも12月まで「9人のMeseMoa.」の姿形を保ってその終わりを美しくちゃんと見せようとしてくれているのがイルミラクルで、
だけど、ヨーソロー!は、その先の未来に向けての伏線というか、その「中身」を少しだけ先出しして見せてくれているみたいな、そういうことなのか、と。

 

初日の茨城公演は、
綺麗だな、と思った。すごく綺麗なMeseMoa.だな、と。
もちろん、あの美しいオープニングのG線上のアリアの演出とかメドレーのスキル見せつけるダンスパートとかだけじゃなく、懐かしい曲がセトリにいくつも入っていてそれを今のスキルで見ることができる感動とか、夏パートのふざけ倒す演出とか、MCだって面白かったし、その「進化を続けるところ」も「変わらないところ」もひっくるめて「いつものMeseMoa.」ではあったんだけど、
なんだろう、すごく念入りに、その「いつものMeseMoa.」をちゃんと作り上げました!、みたいなライブだと思って、
それはまあ、私が勝手に上述のような印象をヨーソロー!とイルミラクルに持ってしまっているからというのは、きっと勿論ある。
でも、例えば「ロクブンノキュウ」の現場に溢れていた、生のエネルギーとか愛とか疾走感とか、
そういうものを無尽蔵に浴びてたときとは、ちょっと別の腰の据え方をして観ないといけないもの、という感覚があった。

9人でできることが6人ではできないこともあって、逆に6人ならできても9人になるとできないこともあって。6人が5人でも、そういうことは当然、きっとある。
だから、彼等が、このツアーで「9人のMeseMoa.」としてちゃんと作り上げたものを見せようとしているなら、それを見ておくことが大切だと思って、
激単推しである自分が個人的にライブを楽しいと思うかは二の次だと思ったし、
アンコールでフラッグを使ったヨーソロー!を見たときの感想は「なるほどね、こういう解で来るのか」でした。なんていうか、楽しんでないわけじゃないんだけど、どちらかというと、わりと頭でっかちな面白がり方をしていた。

 


なのに、
宮城公演を見たら、そんなの全部吹っ飛んでしまった。

宮城は、撮影会・フリラ・ツアー公演の3daysで、撮影会は金曜で平日だったんだけど、夏休みを使って、
ぷんちゃんと話をした。
悪く言っているつもりはないんだけど聞いて嬉しい感想ではあまりないかもしれないな…と思いながら、でも正直に茨城公演の感想を言って、
ぷんちゃんから、「Polarisをセトリに入れることを自分はすごく推した」という話を聞いたのは、そのときだった。
「自分からしたら、卒業するメンバーに向けて歌える歌だし、卒業するメンバーには、そのメンバーを推してる子に向けて歌ってほしいと思って」、と。

セトリの話の流れで、「そういえばMeseMoa.の歴史振り返ったら絶対名前が上がる代表曲で今回入ってない曲わりとあるよね?」という話になって、「Shadow Kissとか」、という話から、昨年夏以降の「あなたが望むなら地獄だっていい」が、私が気まぐれプリンスを推す上でのテーマのひとつになっている、という話をぺろっとしてしまって、まあなんていうか、だから宮城の回替わりリクエスト曲が来たとき、あまりの華麗なフラグ回収に笑うしかなかったんですけれど、

そんな話をしたあとに観たイルミラクル宮城公演は、
まるで景色が違った。

それは、彼等のパフォーマンスが違ったのかもしれないし、観ている自分の気持ちとかコンディションの問題なのかもしれないし、席運とかそういう要素もあるのかもしれない、けど、

ああなんか、自分は、イルミラクルに関しては、「作品として観賞する」的な、ちょっと遠巻きに見せてもらうような気持ちでいたんですよね。
12月までは、卒業を予定してるメンバーが、或いは「9人のMeseMoa.」が主役で、それは仕方ないことなので、激単推しの自分は、そのターンが終わるまで見守りながら待っている感じなんだと思ってた。
全然甘かった。だいいち、気まぐれプリンスという人は、そういう生ぬるい推し方を許してくれるようなレベルの推しではなかった。殺生石セッションが本当に見事で、私はあれは、とみたけというアイドルのための歌として本当に素晴らしい作品だと思ってるんだけど、気まぐれプリンスは、あの曲の中でメインの物語と全く違う生き物の生を紡いで圧倒的なパフォーマンスで歌い踊り、それでいて、その作品世界で違和感なく自然に生ききる、という離れ業をやってのけ(という感想を本人に話したことがあるけど、「そーなん、ありがとー♪」という明らかにピンと来ていない反応だったので、まあなんていうか、いつものことなんだと思う)、そして何より、恐ろしいほど楽しそう、なのだ。天才的なパフォーマンスを楽しそうにやってしまう推しが、私は大好きだ。みたいなことを語りたくなるライブだった。

宮城公演のPolarisは、物凄く感動した。
歌い終わりの歌声の響きの余韻が、ずっと耳に残って消えなかった。セットリストの中で、この曲が持っている重み、エネルギーの比重が、私の中ではこの公演から、ぐっと増した。

それから、オーロラ曲技団。
宮城公演の日、帰りにフォロワーさんとご飯を食べながら、イルミラクルは、このライブを見た人それぞれが、色んな曲毎にそれぞれの思い出が溢れてくるみたいなライブ、という話をしてたんだけど、私にとっては、この曲がそうです。
初めて聴いたときから大好き!というタイプの曲というよりは、ずっとライブで繰り返し見ているうちに大切なものになった気がしている。上を見上げる振り付けが多くて、サンシャイン噴水広場で上階から見たとき、すごくこの場所に似合う曲だと思ったこととか今も覚えてるし、ライブハウスでもホールでも、あらゆるライブ会場で何度も何度もやってきて、振りも歌詞も身体に染みついてる。一緒に歩いてきた曲で、一緒にたくさんの旅をしてきた曲で、一緒に生きてきた曲だな、って思う。

とにかくライブが楽しい、見ててわくわくする、感動と興奮を浴びて帰れる、笑って泣いて生きてる!!!!!って思えて、
あっこのライブ私も楽しんでいいんだ、って思えたことがすごく嬉しくて、
そこから先は、ライブが純粋に楽しみになった。
めせもあ。の日のフリーライブも、イルミラクル静岡公演2daysも、なのでずっとそのテンションで、ずっと楽しくて、
その日の、その曲の、大きな物語としての「主役」が誰であっても、私の推しは気まぐれプリンスなので、いちばんは永遠に変わらなくて、それどころかこの夏を通じて「好き」のレベルがまたいくつか上がってしまった気さえしており、
でも、例えば、私が激単推しであること、どんなライブでも気まぐれプリンスしか見ていないことは、もう多分わかっていて、そういうオタクが当たり前の風景として存在する、それが「いつものMeseMoa.」の現場で、

 

ひとつのライブ公演には、色んな側面があり、メッセージはきっとひとつじゃないし、
そのひとつひとつについて、受け取るかどうかも受け取り手の自由で、
見ていて色んな感情になることができて、それが一辺倒ではなくて、みんなそれぞれ私は私の感動と興奮を持って帰ることができるみたいな、
懐の深さと厚み、すごくMeseMoa.だなぁと思う。

 

最近とても好きな歌詞に、最強バケーションの
「笑っても泣いても二度と戻らないこの瞬間を君とずっと一緒にいたいんだ」
というのがあります。
いま言いたいことが、とっくの昔に全部もう歌ってあって、どうしよう、と思う。

12月までも、その先も。
どの瞬間も全て、二度と戻らない。
それをあなたと、一緒に生きたい。

 

 


夏もまだ終わっていない気持ちなのに、なんだかいったん書かないといけない気がして、
だからこれは、現在進行形の日記です。
残りの夏も、秋も冬も春も、これから一緒に見る景色、全部楽しみです。