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5月、肉フェス、ロクブンノキュウ、止まらない前進と続いている旅について。

下書きの段階で、ロクブンノキュウについて書こうとしても自分はどうせライブの感想そっちのけで書きたいことだけ書いて終わるだろうと思って、「ロクブンノキュウ、について書こうとした何か。」という仮題をつけていたのだけど、書いてみたら思った以上にちゃんとライブの感想になったので(※当社比)、そういうタイトルにしました。でも、いつもどおり、要するにだいたい終始、気まぐれプリンスが大好きだという話しかしていません。
あと、ツアーのセトリのネタバレ普通に出てきます。

 

少し前、
少しというのは多分、2年くらい前、徐々にライブ現場が復活し始めて、幕張メッセ公演が終わったくらいの頃から、
推しの目線が変わったな、と思ったことがある。

目線というか、見てる方向というか、それが意識的なのか戦略的な背景があるのか、それとももっと感情的なきっかけでなのかはわからないけど、具体的に言うと、
「もっとたくさんの人にめせもあ。を知ってもらうために」
と、
「自分のことを好きでいてくれる、応援してくれる人が喜んでくれることを」
の割合が変わった、と思ったのだった。
どっちも大事、それはそう、間違いないんだけど、後者の比重が確実に増えた。提供されるコンテンツ、例えば投稿する動画とかの選曲や内容もそうだし、普段のSNSの言葉選びとか配信とかもそう。特典会の会話も、上手く説明できないんだけど、語弊を恐れずに言えば格段に「濃く」なったし、それから、ライブ中に目が合った!(気がする!)とか、こっち見た!(気がする!)とか思えるような瞬間が顕著に増えた。

そう、「こっちを見てる」って、わかりやすく感じるようになった。

最初、私はそれは、彼の所属するMeseMoa.というグループにとって、活動の規模、ファン層をどんどん拡大する時期はもう過ぎたから、既存のファンを大事にする路線に切り替えたってことなんだろうと思っていた。でも、そういうわけでもなさそうだった。なぜなら、MeseMoa.が、日本武道館公演を実現し、そして、横浜アリーナというまだ想像もしていなかった領域にまで前進し続けている中でも、それは続いている、ような気がする、ので。
リーダーを始め3人のメンバーが活動を休止している期間中に決行され、サブリーダーという役職だった彼、気まぐれプリンスが実質的にリーダー代行のような立場にあると思われるこのツアー、「ロクブンノキュウ」が始まっても、その感覚はずっとある。

 

「ロクブンノキュウ」は、

 

特殊な位置にあるツアーだと思う。
9人のグループのメンバーのうち、2人の卒業が決まっていて、そのうちの1人を含む3人が活動休止している。
って、それだけ聞いたらまず、まともにライブができる状況なのかさえ不安だと思うよ。私だって、人数が減った状態でのめせもあ。のライブやイベントが控えめになることは覚悟していた。だからこそ、開催されるものにはできるだけ行こう、推しは出演するだろうから、せめて可能な範囲で、でもしつこくちゃんと全力で、少しでも多く客席で水色を振ろう、と思っていた。

 

5月2日と3日、肉フェスのステージを見に行った。6人のMeseMoa.のライブを初めて見た。
張り詰めている不安と気合いは紙一重だと思った。
それはそうだ。私たちは、その日まで、彼らが何を準備し、練習してきたのかを、基本的には(準備期間中のSNSや配信で空気感を何となく感じとれる気がする部分はあるとしても)、知らないけど、彼らは、「これを見せよう」と思ってずっと1ヶ月以上やってきたわけで、「これを見せよう!!」って気合いが、ないはずがなかった。
どの曲もすごく良かったんだけど、特にYour IDとか殺生石セッションみたいな誤魔化しの効かないバチバチの本気のパフォーマンス系の曲たちを、6人での本格的な最初のライブイベントに敢えて持ってきたのが、すごくかっこよかった、ほんとにほんとにかっこよかった。とにかくライブが楽しくて、推しのパフォーマンスがめちゃくちゃめちゃくちゃかっこよくて、撮影可能なターンも肉眼で目を離したくなくて、でも記録にも残したくて、その最初、2日のYour IDだけは動画を撮影した。
撮っていて本当に良かった。気合いと不安がグラデーションで少しづつ割合を変えながらずっとギンギンに張り詰めてるみたいなパフォーマンス、表情、それから最後の笑顔。その笑顔を見たときに、ああこれを見せたかったんだよね、と思った。
6人の期間を、グループとしての前進を「お休み」する期間には絶対しない、っていう強い意思、を。

白服さんとフォーゲルさんの卒業が発表されて以降、特典会で未来の話になる度に、本当にその度に、何度も、ぷんちゃんは、「前向き」という言葉を繰り返し使った。俺は前を向いてる、今はすごく前向きやから、と。意識的にそうしているんだろうとは思っていた。だけど、私が、彼の言葉の意味を理解できるのは、往々にして、ずっとずっと時間が経ったあとなのだ。

 

この6人の期間、
たぶん、推しだけじゃなく6人ともそうなんだろうと思うけど、全然「止まる」気がなくてすごい。走り続けること、「好きでいてくれる人、応援してくれる人が喜んでくれること」を届けることを、休む気も止める気も彼らには全然ないのだ。今できる限りのライブで如何にその日の、目の前の客席をわくわくさせるか、そのことに、そのことだけに、馬鹿みたいに必死に夢中で本気で。
もっと、例えば悲壮感とか、しみじみとした感慨、とか、あってくれても個人的には構わないんだぜ、私は癖だからさ。でも、彼の言う「前向き」は、きっとそうじゃないのだった。もっと楽しくて、ひたすら楽しくて、興奮で目眩くような、

「ロクブンノキュウ」は、そういうライブです。

このツアー、推しがめちゃくちゃ頑張ってる、というのは、それこそ準備期間中の雰囲気で、うっすら感じてはいて、だから行かなきゃ、と思っていた。でも、なんだろうな、めっちゃ失礼な言い方になるけど、こんなに楽しいと思ってなかったんですよね。どうしよう、めちゃくちゃ楽しい。ライブって、こんなに楽しかったっけ?って思っちゃうくらいに。

4人ユニット曲のサクラサクラブを6人で1曲目に持ってくる発想はなかった。落ちサビの「変わりゆくものばかりで でもたったひとつ変わらぬ愛がここに」、もともとすごく好きなパートだったけど今回また大好きになりました。好きなものを好きなだけ好きでいることにしている私は、好きだと思えなくなったらオタクなんていつでもやめてやる、と思ってるけど、それなのに何年もあなたを大好きで居続けてるのは、こうやってライブを観る度に「好き」が更新され続けてるからだよ。
レアモンスターのアドリブパート、DDPダンス部がやってるようなことをツアーでオリジナル曲でやってしまうめせもあ。もすごいが、これを毎回任されてる気まぐれプリンスがすごい。笑いながらいつも感動してる。あれは才能としか言えないと思う。

ユニット曲ぐるぐる回すターンは、個人的に、ちょっとむすめん。の全国47都道府県ツアー思い出します。なんでだろう。全員じゃない演目がわりと多かったような気がして、ああこのメンバーで!これを!みたいなわくわく感が近いからかもしれない。
今だけはのプリンスが最高に最高に最高なので絶対に映像をください。大人になった男の悲恋の表情、さり気ない振付けを「これを!そう踊る!?」っていちいち感動させてくれるセンスとスキル、これが観られて本当に生きててよかった。
Would you like to dance with me? も嬉しかったな。難しい曲だと思うんだけど、それを軽やかに楽しそうに歌ってしまうのぷんとみ!って感じがしてとても好き。

スタンドマイクコーナー、推しの歌声の「湿度」を推してるオタクOver youとか大好物ですありがとう。聴かせどころ多い曲の中で高音パート回ってくるの、信頼だなぁと思う。

そして、どんるばである。

この6人でのDon't look back、しかもフルサイズで2番までしっかり聴かせる演出、このツアーによく持ってきたなと思う。
「何が起きても僕には君たちがいる」、コロナ禍の配信ソロライブで画面の向こうで歌う推しを見たとき、推しがそう歌うなら世の中大抵の面倒なことはどうでも良くなると思った。それを、今回は実際に目の前でメンバーと一緒に歌っているのを見ることができる。この曲で、水色のペンライトを推しの見えるところで振りたいとあれからずっと思ってきた。色々あるけど、世界はやっぱり美しいって信じてもいいか、と思わせてくれてありがとう。
あとやっぱり、2番のサビですよね。「去るものは追わないさ そのかわり忘れるな」。
たぶん泣くところだけど、それ以上に、めちゃくちゃかっこいい。
そう、どんるばの気まぐれプリンスはかっこいい。背負ってきたものも抱きしめて守ってきたものも、もしかしたら守れなかったものも、乗り越えてきたもの全部引っ括めて、強くてかっこいいアイドルだなぁと思います。歌声も表情も、スタンドマイクの仕草も、大人になった今しかできないパフォーマンスを、見つめられるのがすごく嬉しい。

Another meとねぇはどちらも大好きな曲で、でもまさか6人の期間中に観られると思ってなかった。きっと、「歌って踊ってかっこいい」で私の中で気まぐれプリンスに勝てる人は、この先も現れないんだろうなとこういう曲を見てると思う。パフォーマンスのどの一瞬も天才で、芸術で、創造的で、セクシーで美しくて、いつ見ても感動する。ずっと拍手しながら見てる。
神様ありがとう。世界は美しいよ。

最後の曲、銀河系クラシックも、とても好きな曲です。
「君の前では普通の男になるから」と「君がいなくちゃ普通の男になるから」がすごく好き。アイドル推しててこれが聴けるの嬉しいなと思う。

 

初日の福岡公演1日目を見終わって最初に出てきた感想は、
「そうだ私はこういうライブが見たかった」、
だった。
こういうライブがずっと見たかった。気まぐれプリンスのライブパフォーマンス、というのが勿論それで、私の中にはそれ以外の他の何かでは埋まらないものが絶対的にあるんだと思い知らされてしまった、というのがまずあるんだけど、
それと、ぷんちゃんがこんなにキラキラと夢中で前を向いて生きているときに、その場にいられることが、一緒に生きていられることが幸せだった。

このセトリを組んで、ここまでパフォーマンス仕上げてきたの、ああ本気なんだ、って、6人の期間もきっとその先も本気で前進を止める気はなくて、推しはそうしようと決めたんだって思って、それがステージを見ていてわかるのが嬉しい、まだまだ長い旅を一緒に行けることが嬉しい。
その先に何があっても、その景色を見届けるのが、私は楽しみです。

ぷんちゃん、かっこいいよ。
今まで推してきて、今のぷんちゃんが、一番かっこいい。本当に。

 

2023.5.15 広島から