年の瀬ですね。今年もありがとうございました。
今年は、
って書き始めると、イベントやツアーが中止になって、現場がなくなって、全部オンラインになって……
と続けてしまいたくなるのですが。
実は、
気まぐれプリンス聖誕祭も(毎年言ってますが、聖誕祭に行くと、気まぐれプリンスって世界一歌の上手いアイドルだなと思いますよね)、
同時期に始まったパンダドラゴン2ndツアー『授業参観』も、そのファイナルである新宿BLAZE公演も(これ今思い返してもカバー曲含めセトリが最強すぎて、二度とこんなツアーできないんじゃないかと思っちゃうのですがそれを越えてくるのがパラゴンなことは分かってます、でも円盤化してくれないかな……BLAZEで外部カバー曲抜いたのはそのためじゃなかったんですか公式様……!)、
あづたいがが出演したダンマスワールドも、今年、2020年なんですよね。
その続きの世界を生きている。今もみんな。
人間は、慣れる生き物だなぁと思います。
私事な上に、2020年を振り返ると見せかけたブログで突然2019年の話をして恐縮なのですが、
去年の春に転勤になり、今の生活になりました。
それまで自分は、
職場は都内で、土日祝日が休み、しかも1時間単位で時間休が取れる環境で、家庭の事情的な制約もあまりなく、自分の仕事の都合さえつけば大抵の現場には行こうと思えば行けるし、大半の現場は日帰りできる、という、オタクとしてめちゃくちゃ恵まれた生活をしていました。
それが、
東京までの(現実的な)交通機関が1日数本の空路しかない、羽田から帰る最終便は17時台、大雪や濃霧で飛行機が飛ばないと即詰み、土日祝日も全部は休めない、という環境になって、
でもまあ慣れた。
平日のイベントはそれまでに比べればかなり諦めましたし、推しの初めてのソロ写真集のリリイベに合わせて休みを取って飛行機も押さえたのに先着先行のチケ発が抜けられない会議の最中で絶望したり(その節は追加販売本当に本当に本当にありがとうございました。あの特典ポスター今も宝物です)、休める土日祝日の調整にしくじった結果、推しの初めてのセンター曲のリリイベに1度も行けない、という失敗もしましたが、
やろうと思えばある程度はなんとかなるし、それで限界があれば、それはそれで慣れるものだなって。
…………まあなんていうか、自分が強欲で諦めの悪いオタクで良かったなとは思います。
今年の振り返りを書こうと思ったのに去年の話が若干長くなりました。ごめんなさい。
何が言いたかったんだっけ、
そう、当たり前なんてないんだし、でもまあ慣れるし、生きていくしかないんだなぁ、みたいなことが多分書きたかった。
今年、4月のトークコールで、現役アイドル時代も(全握とかお見送りとかを除くと)お話したことがなかった社長と、初めてお話をしました。
正直に言うと、
まず初めましてに自分が相当に緊張していたのと、その時すごく電波状況が悪くて話が途切れ途切れだったのもあって、どんな脈絡でそんな話になったんだったかもう思い出せないのですが、
「僕らは、好きでこの道を、言うたら選んでしまった訳じゃないですか。それでこれまで楽しくやらせてもらっているので、どうなっても文句は言えないと思ってるんですよ、」
というようなことをその人は言いました。
『どうなっても文句は言えない』?
今になって冷静に考えると、別に向こうとしては、そこまで重いニュアンスで発したつもりの言葉では、もしかしたら無かったのかもしれない。
しかし、何せ当時は、状況が状況でした。
後で思えば、そこで「いやいやそんなこと言わないでください、貴方たちがやってることは私(たち)の生きる糧なので!」とか言ってみても良かっただろうか。
とか後日考えたりしましたが、何だかその時は、妙にするっと納得してしまって、恐らく意味のある言葉は何も返せずに電話を切りました。
それから、
私は、とりあえず「最悪の事態」をいったん想定してから、「それよりマシだった」という安心をしたい人間なので、もし万が一、最悪の最悪の最悪な場合、この会社がなくなったらどうなるだろう?、ということを勝手に色々妄想しました。
面白い話でもないので詳細は省略します。結論だけ述べると、「他のメンバーは人によるだろうけど、少なくとも自分の推しは、2人とも、踊り手として何かしら活動はするかもしれないけど、職業としてアイドルをすることは、この会社でなければやらないんじゃないかな」というのが、当時の自分の妄想シミュレーションの結果でした。
でも、そうなったら、その世界にも自分はそのうち慣れるんだろうな、と思いました。
実際には、その後、色んな企画が立ち上がり、オンラインでイベントやライブが何度も何度も何度も、何度も何度も何度も何度も開催され、配信によって、今まで何度も仕事の都合で日程が合わなかったりチケットがどうしても手に入らなかったりする度に「お金さえ払えば見たいライブ全部見られる世界に行きたい」って泣いてきたその世界が思いもよらず実現し、今までチケット代の数倍かかってた交通宿泊費がまるっと浮いてそれを推しの会社のイベントにそのまま落とせるという思ってもみなかった状況が出現し、
遂に客入れのライブが決まった!と思いきや、また中止になり配信になって、それでも徐々に客入れは再開されて、生で推しのパフォーマンスを愛でる、推しの視界に自分がいる、という贅沢な娯楽が、少しづつまた手に入るようになり、
彼等は今もアイドルで、
私は今もオタクだし、TLに来れば、独り言につきあったり付き合わなかったりしてくれる方々がいる。
でも、そのどこかで誰かが諦めても全然おかしくなかった、と思う。
推しが推しでいてくれることは、当たり前じゃない。
その当たり前じゃない世界を、まだ自分は生きている。
次のイベントの告知がされて、舞台やライブがあって、推しのパフォーマンスや新しい魅力に沸き倒すことができて、チケットの当落に一喜一憂できて、新曲がリリースされて、
かたや「人生を変えてくた曲」として10周年の動画が上がり、それにおめでとうとコメントすることができて、
かたやオンライン特典会で「積むために生活切り詰めてくれる子とかいるとさ、俺もうちょっとアイドル続けるから!そこまでしてくれなくて大丈夫だから!って思っちゃう」とかさらっと喋ってたりする、
それは、当たり前にそこにある世界じゃない。
色んな人の、色んな大きさの、無数の「諦めない」の結果がここにある。
どこにどれだけ感謝をすればいいのかわからないのですが、よく言う、「世界は美しい」「ありがとう世界!!」、それは本当に、心底本音なんだからな!?!?!?
ただ、感謝をぶつける対象が沢山ありすぎて、漠然と「世界」とか言っちゃってるけど、つまり貴方です貴方!!!!!!! 多分!!!!!!!!
って思います。
今年も本当にありがとうございました。
来年も何卒よろしくお願いします。
2020.12.31
ロビ