(仮)

好きなことを好きなだけ語るためのブログ

1月15日(日)、曇り時々雨、中野サンプラザ。

私が初めてその客席に足を踏み入れたのは、2017年1月のことだった。
あの日の物販は、(以下略)(ご記憶のある方はお察し下さい。)

あれから約6年ぶりの、中野サンプラザ

 


※日記です。最初に言っておきますが、ライブの感想はあまり入ってません。
※あと、外向けの文章を書くことを諦めたのでとても内向きの内容です。書きたいことしか書いてないです。ごめんなさい。

 


物販は事前抽選の整番制になり、新アクスタには購入制限がかけられ、かなり遅い整番だった私でも、欲しいものは全部、買うことができた。音声ぬいぐるみの受取は電子チケット?みたいな仕組みになっていて、とてもスムーズだった。
いい時代になったものだと思った、し、それは、パンダドラゴンというチームが、先輩が蓄積した経験や資産、その意味では少し恵まれた状況を、可能な限りきちんと実にしながら成長してきた、ということの象徴みたいだと思いました。

 

午前中から物販に並んで、ライブの開演は18:00で。随分長い時間中野にいた計算になる。
でも、さすがにこの規模になると、約束していない人とは会えずに一日終わるのかも知れないな。そう思い始めたのはもう開場前の時間帯だった。気づくのが遅い。

ライブが始まるまで、たくさんたくさんあった時間を、ひとりで何して過ごしてたのかって、
そうだな、中野は昔、住んでいた街だったので、その頃よく行ったカフェで美味しいお昼ごはんをのんびり食べて、ハーブティーを飲みながら気まぐれプリンス聖誕祭の配信アーカイブ(その日が視聴期限だった)を見て、それでも時間があったので、住んでた家のあたりを散歩してました。お店の入れ替わりが激しいエリアだと思っていたけれど、変わっていないお店もいくつかあって、え、あの焼酎ダイニングバー(炊き込みご飯が美味しくて、味付きのご飯には芋焼酎のお湯割りが合うことはそこで覚えた)はなくなってるけど、こっちの定食屋さん(チェーン店ではなさそうなのに深夜まで普通のご飯が食べられて重宝した)は残ってるんだ、とか、色んな発見があって面白かった。

別にこの日に限ったことじゃないけれど、
ひとりでいたかった、のか、というと、特にそういうわけではない。
ただ、約束はしていなかった。

 

約束はしないで行くことにした。
ついて行く、とも、これからも一緒にいる、とも、

ずっと好きでいる、とも。

 

「好きなものを好きなだけ好きでいる」と決めることは、
好きだと思えないものを好きとは言わない、思い込もうとしない、ということでもある。というか、もともとは、それがメインだった。

特典会で、推しに、「ロビさんは、全肯定してくれるから」と言われたことがある。なお、もっともっとずっと昔、ノックソ大先生にも、「全肯定型に見えてた、ぷんちゃんに対して」と言われたことがあります。
たぶん、そう思ってもらえるのはありがたいことなのだけど、どちらも即座に否定してしまった。私は、本当に好きだと思ったときしか好きだと言ってないし、1番だと思ったときしか1番と言わない、というつもりだったので。
どんなにそれまで好きだったものでも、どんなに応援したいと思っても、そのとき、その瞬間に好きだと思わないものは、「好き」とは言わない。

だから、私には多分、推しと約束できることなんて、何もなかった。
なんなら、あまり戻ってくると信じてもいなかった、し。
「信じて待ってた」なんて、言ったら大嘘になる。戻ってくるかも、戻ってきたときに私が彼を好きかどうかも、信じることなんて全然できなかった。ごめんなさい。

12月、5人のパンダドラゴンのライブを何度か見に行って、5人でもパラゴンが好きって思えるかどうか、自分に聞いてみようと思いました。
どれも良い公演だった。5人がめちゃくちゃ頑張ってるのすごく伝わってくる。「あづくんの活動休止」を一度も脇に置かずにちゃんと抱えたまま、ツアー後半を戦い抜き、走りきった5人は本当に本当に強くて、すごいアイドルだと思いました。
このひとたちを応援したい、って思った。5人それぞれに、「そういうところ好き」って思えるポイントがあった。
でも、私の大好きな「パンダドラゴン」のライブは、これじゃない。
同じように好きでいられるものじゃないよな。そりゃそうか。って、なんだかすごく納得はした。自分の中だけで。

 

 


そうやって、戻ってこない時のことばかり考えていたので、
中野は普通にフルでいます、という配信での本人の言葉を聞いても、寧ろ実感が湧かなかった。

 

座席はセンターブロック下手寄り、中央の通路と逆最のちょうど真ん中あたり。距離はあるけれど、正面からステージが見える位置なのが嬉しかった。

その日のライブは、

オリジナル曲のみ、何十曲やったんだろう?
冒頭から連続で4曲、怒涛のように曲を詰め込む走りっ放しのセットリストで、地方ごとの限定ブロックで披露していた全12曲をメドレーで繋ぎ、新衣装に着替えてツアー中の公演ではセトリに入っていなかったバチバチの曲を突っ込み、
桜Ambitiousからの膝栗毛、そしてネオトラ、という本編ラストはまさに、アイドルを生きる彼らのクライマックスだった。アイドルを身体で語らせたら、パンダドラゴンの右に出るものはいない、と思う。
アンコールでアルバムから披露された新曲は、グループの代名詞になりそうなタイトルと歌詞でありながら、ばっちりがっつりトンチキで、なのにしっかりアクロバティックなダンスの見せ場が入っているという、見ていて興奮と感動で笑ってしまったんだけど、大真面目にふざけることが大得意のパラゴンの真骨頂と言えそうな曲で、

うん、

それはパンダドラゴンだった。確かに。
パンダドラゴンほど、大きな舞台が、大画面のカメラ目線が、華やかな演出が良く似合うアイドルはいないと思う。
どんなに大きなステージで彼らのライブを見ても、「大きすぎる」と感じたことは無かった。測り知れないほどのアイドルとしてのエネルギーの強さ明るさ。それは、中野サンプラザでも、やっぱり同じだった。
そして、このツアーを、それまでの活動を見ていれば、その「アイドルとしてのエネルギー」が、ただの生まれつきとか、恵まれた何かだけではないことは、痛いほどよく分かった。6人が6人とも、スタッフさんも含めて「チームパラゴン」全員が、頭も身体も心も必死にフル回転させて走り続けてきた結果だと思ってる。
強くて、賢くて、手数を惜しまない。自慢の推しグループだ。

新アルバムとホールツアーほんとに楽しみです。
まあでも、もっと、よそゆきじゃないパラゴンも、私は大好きなので、怒られるかもしれないけど、これからもライブハウスもあってもいいなぁ、とも思っている。けど。

 

あづくんは、

本当に普通にフルでいた。唖然とするほどだった。
万全の本調子の完全体か、といったら、もちろん、そうではないのかもしれない。
でも、パフォーマンス(特に歌!)も、それ以上に、ステージでの佇まいも、オーラも、あの怒涛のツアーの後半をまるごとお休みしていた人のそれではなかった。
案外器用にアイドルをやる人である。

お休みしていた公演の緑のペンライトにMCで触れたとき、
ああ、私は信じて待てなかったなぁ、ということを思い出した。

 

私が12月に何度か行ったライブで、片手でずっと緑のペンライトを振っていたのは、信じていたからではなかった。

ただ、彼の歌割で振り回すタイミングを身体が覚えてしまっていて、手癖でどうしても回してしまうので、緑を持っていることにしていただけで、

それは、「忘れられなかった」と言えば聞こえは良いけれど、ただ、他にどうしたらいいかわからなかったんだと思う。要するに。

 

 

それなのに、
「君が待つ場所へ」の終わりで、私もずっと会いたかった、と、思ってしまって、
オタクってなんて都合のいい生き物なんだろう、と思ったし、
まだ会いたい、と思わされてしまったので、私の負けです。

これからも、

好きなものを好きなだけ好きでいる、ので、
その瞬間に好きだと思わないと好きって言わないし、
1番だと思ったときしか、1番って言わない。

また会いましょうね。

 

2023.1.19
ロビ