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パンダドラゴン全国47都道府県ツアー(~京都)ネタバレ感想

「はじめてのおつかい」、「授業参観」、「ぱらごんといっしょ」、ってきて、「Hop Step Zeeeeeepp!!」はちょっと別枠としていったん置くのかもしれないけど、その次が「#パラゴン拡散希望」なの、ちょっとだいぶ系統が変わってきたというか、大人になったというか、

ああこのチームは頭脳を牙を、隠さなくなった、隠さなくて良くなった、

のだという気がした。

 

 

この8月、パンダドラゴン全国47都道府県ツアー「#パラゴン拡散希望」が始まり、連日のように私のTLにも、タグ付きツイート、写真や動画、(比較的ネタバレに厳しい界隈故にあの手この手で見たくない人がネタバレを踏むことを避けつつ)綴られるレポや感想ツイートが席巻するようになりました。

現時点で、47都道府県のうち7か所の公演が終わったところですが、私が行くことができた4カ所、新潟、群馬、大阪、京都の8公演で、とりあえず6パターン(頭おかしい)あるプロデュースブロックはひととおり観ることができたので、いったん感想というか、語りたいことを吐き出しておこうと思います。

 

※以下、ネタバレを気にせずに書きたいこと書いてます。特に、RED公演とYELLOW公演のプロデュースブロックは全曲ネタバレな内容となっております。ごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

まず、順序とかすっ飛ばして何を語るより先に5億回言うがRED公演をみんな見てくれ。特にMeseMoa.のオタクで、2017年のホルツ以前とかの記憶がある人は絶対沸ける。

メンバープロデュースブロックは4曲で、うち2曲が全員演目、残り2曲がユニット曲(3-3か4-2に分かれる)、これにプラスしてプロデュースメンバーのソロがあるのですが、RED公演のぱっちくんプロデュースブロックは、1曲目から、ぱっちくん、たいがくん、なぎちゃんによる劣等上等が来ます。

 

youtu.be

 

…………嘘やろ。

 

って思うじゃないですか。しかもこれが、あおいくん、とみたん、ぷんちゃんのver.ともかなりイメージが違って、ちゃんとパラゴンの演目になっているのが凄い。

私この動画のとみたんの、落ちサビ(「だっだっだくだらない、ことばっかっか譲れない」のとこ)のパートが好きで、バチバチ激しいダンスをあおいくん・ぷんちゃんのダンスマシーン2人が楽しそうに踊ってる中で、とみたんが、すっと引いて、生身っぽい表現をするのがアクセントになっててすごく良いなと思ってたんですよね。それが、パラゴンver.は、たいがくんがこのとみたんの踊っていたパートを担当するんだけど。……あの、別物です。彼も怪物なので(褒めてます)(とても褒めてます)、あれに生身の人間を期待してはいけなかった。攻撃力が高すぎる。ダンスの技術もさることながら、この人に関しては、ビジュアルの強さもスキルの一つだと思う。なんて美しくて鋭利で恐ろしい、人を殺しそうな顔して踊る人なんだと思った。あれを見たら、確かに、たいが「ちゃん」とは当分呼べないような気がします。

それから、ぱっちくんの、可愛くアイドルしてるときと一心不乱に真剣に踊ってる顔のギャップとか、パラゴンの中では小柄な体躯を人の何倍も大きく使って全身で踊る一途さが私は大好きで、その全力が堪能できる演目でもあるし、そのぱっちくんが、プロデューサーとして、なぎちゃんのパート(ぷんちゃんが踊ってたパート)は「テクニカルなダンスが多いパートやから、なぎに挑戦をさせようと思って」って配役を振ってるのも熱い。もう、この劣等上等が見られるだけでRED公演残り全通したいくらいなのですが、

 

次が仮面舞踏会です。

 

 

 

……………………嘘やろ??????

 

って思うじゃないですか。ほんとです。あづくん、なるきくん、ようたさんの3人で仮面舞踏会をやります。

私はネタバレ知りたいタイプなので初見の前に情報は知ってたのですが、この目で見るまで信じられなかったし、RED公演は群馬と京都の2回見たのですが、群馬は我が目を疑いながら呆然と見てたし、京都で2回目に見たときも、ちゃんと「嘘やろ??????」って思いました。

でも、これ、ぱっちくんもだけど(一度特典会で話聞いたら、さらっと「めせもあ。さんのオタクも知ってるやろし、最近のジャニーズとかも結構カバーしてるし、色んなとこに刺さるかなって」って言ってた。)、演目やってる3人も、2017年ホルツをこんな永遠に引きずってるオタクが客席でここまで沸き倒して死んでるとは思ってないんだよな多分……うん、ごめん……でもREDは残り全通するわぱっちくんありがとう…………

 

RED公演のプロデュースブロックは、このほかに全員曲が2曲あるのですが、

その2曲がなんと2曲ともハロ曲、「好きよ、純情反抗期」と「シャボン玉」です。しかも、踊ってみたじゃなく生歌です。

この2曲、えっこれこんなハードロックな曲だっけ?ってなる。トンチキというか、やり方によってはコミカルに転びそうな曲や振りを、怖いくらい大真面目にシリアスにやりきってしまうからこその面白さ、みたいなのって、パラゴンの、特にあづくんと実はなるきくんの独壇場だと私は思っていて、オリジナル曲でいうと「ジュマペリゼ」とかそうなんだけど、カバーでそれやるのもすごく好きです。その楽曲の別の見え方、みたいなのが見えるの、カバーの醍醐味ですありがとう世界。

 

 

というわけで私の絶対の最強のオススメはRED公演なのですが、

個人的には、YELLOW公演のようたさんプロデュースブロックも甲乙つけ難いくらい、語り甲斐のある面白いセトリでした。1曲目に「今夜だけ浮かれたかった」を持ってくるの、勝ちしかなくない?

 

あと、YELLOW公演のプロデュースブロックはすごく、ようたさんが、メンバーそれぞれの何を見せたいのか、とか、メンバーのどういうところを信頼している、任せられると思っているのかがわかる構成だな、と思って、そういう意味でもすごく面白かった。

あづくんとようたさん2人での「真逆の糸」は、まず、やろうと思ったことが凄い。

私この曲の2人でのカバーって、配信ペアライブのファインさんとつるてぃーさんのを見て以来なんですけど、当時衝撃を受けて、この2人以外には無理だろうなと思ったんですよね。でも、あづくんとようたさんのは、また全然別物の、見応えのある演目に仕上がっていて、これもすごく良かった。この曲の演劇的要素とかダークな世界観、どろっとした湿度の高い感情表現は、あづくんの得意分野だし、サビのI need them(を2人で何とかしようとしていること自体まずおかしいが)も、あづくんの太い声がないと不可能なので、ようたさんがこの曲を2人でしようと考えたときに、相方はあづくんしかいないんだと思うんですよね。あづ推し的には推しの才能を堪能できる演目でありつつ、ようたさんがそれに挑戦しようとする図も堪らないです。

それで、もう片方のユニット曲、4人演目が「自己中ズル脳」なんですけど、こっちが完全にぱっちくん演目になってるのがすごい。え、ぱっちくんメイン曲じゃなかった? そうだよねこれ?? オリジナルは、1番があおいくん、2番がぜっちゃんメインの歌割の曲なんだけど、ワンハーフになってる結果、あおいくんパートのぱっちくんが一生歌ってる構成になってるんですよね。何なら、ブロック最後の全員曲(日向坂46「キュン」の踊ってみた)は曲振りをぱっちくんがしてそのままセンターで踊るので、YELLOW公演のプロデュースブロック、半分ぱっちブロックでは?と言っても過言じゃない気がした。ようたさん、ちょっとぱっちくんのこと信頼しすぎじゃないですかわかるめっちゃわかるわかるよ、好き。

 

全部のプロデュースブロックをこうやって語っていくとえらいことになるとようやく気づいたので、以下は断片的に思いつき感想メモ。

 

・事前発表のソロ枠とは別に、プロデュース担当メンバーのソロ曲というのがあって、GREEN公演を新潟で初めて見てあづくんのソロがハニビと知ってシンプルに死んだし生きてて良かったと思いました(よくある矛盾)。私は授業参観ツアーのこの曲カバーであなたのオタクになったようなもんだよ?(よくある過言)

 若くて尖ったあのときのハニビもすごく好きだけど、大人になりかけてる今の段階でハニビがまた見られるの、アイドル推してて楽しい、ってめっちゃなる。大好き。

 

・プロデュース担当メンバーのソロ曲の話で言うと、王国民的には美味しい案件が多すぎると思う。そうかそうか君らそんなにぷんさんが好きか。

 

・それはそれとして、ある日の公演の会場帰りに前を歩いていたお嬢さん2人が「MeseMoa.ってサブスク解禁してないじゃん、カバー曲知らないんだよねー」って喋ってるの聴いて、そりゃそうだよなぁと思ったり、した。

 いや気まぐれプリンス(曲名)はともかく、Mercury Eyesとか、前にぱっちくんもカバーしてたけど、普通にパラゴンのオタクしてたら知らないよなって思うし、オリジナル見たことある人って客席のどれくらいの割合なんだろう、とか、ふと思った。

 

・PINK公演のなぎちゃんプロデュースブロック、エゴロックが見れるのが本当に嬉しいですありがとう。動画の時から落ちサビの「人生賭けても負けそうです 勝ち負け取り憑かれナンセンス」のぱっちくんパートがめちゃくちゃ好きで、生で見られて良かった……あれは胸をつかれる……。良かったです。

 

・事前発表のソロ枠は、同じ曲をメンバー全員歌います枠で、私まだ全員は見られてないんだけど、たいがくんのがぶっちぎりで涙腺が死ぬ、ということに気づいた。

 あんなに綺麗で、笑顔も振りもあんなに、あんなに綺麗なのに、あ、泣きそうかも、ってなるの何でなんだろう

 

・あづくんのチューインLOVEがまだ見られてなくて、自分の行ける公演であづくんソロ回が来る前にセトリ変更でこの枠の曲変わったらどうしようって思ってるんだけど、まあそれならそれでいいか、という気もする。推しに泣き顔見られたくないし、とか。

 

・全体セトリ(オリジナル楽曲)がわりとわかりやすくパンダドラゴンな曲で、自分の好きな癖のある曲はだいたい地域限定ブロックにいる、ということがわかってしまったので、旅をするしかないのか、と思っている。Neverlandが見られるなら関西全部行きたい。Dragon Lanceは東北も見られるのかなぁあとSONOKIとNANANAはどこで見れますかえーーーーーどうしよう10月

 

 

 

 

最後に、冒頭のツアータイトルに絡んだ話を少し。

 

私は、そもそも、パンダドラゴンってめっちゃ頭が良いアイドルグループだと思ってるんですよね。

アイドルグループの「頭が良い」というのは、要するに「誰が」頭良いのか?というのは、実際はよくわからない。(株)DDのアイドルは、恐らく、MeseMoa.(むすめん。)が当初「セルフプロデュース」という体のグループだったから、というのもある気がするけど、メンバー以外のグループの総合的な戦略を考える「プロデューサー」という人の存在を表舞台で見せるような見せ方をしないので、スタッフさん、とか、公式ちゃん、とされている人たちの中にそういう立場の人がいるのかは実際にはよくわからない(もしあるなら、こないだフォロワーさんと言ってたんだけど、各グループのプロデューサー座談会とか絶対読みたい。)し、パラゴンに関していうと、最近の衣装やグッズはかなりの頻度でぱっちくんがデザイン監修やアイデアを出していたり、何より今回のツアーは、そもそも問題の(問題の)メンバープロデュースブロックが全メンバー分あるせいで当初からセットリストが最低でも6パターンあるというおかしなことになっていたりするわけなので、チームとしての方向性とか、コンセプトとか、そういうところも実際メンバーが担っている部分は大きいのかもしれない。

それと、私がパンダドラゴンというチームがすごいと思うのは、このグループのカラーとか方向性とか、大げさに言ってしまうと、アイドルとしての理念というか信念みたいなもの?が、楽曲とか振り付け、パフォーマンス、衣装とか、そういうコンテンツのどれにも全部徹底してるんですよね。もちろん、色んなテイストの楽曲があるし衣装があるんだけど、貫いているアイドルとしての大きなコンセプトがすごく一貫している、と思う。会社の外から参加されている制作陣も含めて、チームみんなが同じ方向を向いて走ってる、って感じがすごくある。その頭脳が、誰の頭脳なのかは、正確にはわからない。

だから、パンダドラゴンというチーム、グループ、は頭が良い、という言い方になってしまうのだけど。

 

別に今に始まったことじゃなくて、今までの例を出すと、えっとこれそろそろもう言っていいですかね? 例えば、Zeppツアーのグッズで、「世界旅行」っていうツアーテーマにちなんでラゲッジタグが発売されたんだけど、そのタグについてるQRコードを読み込むと、毎公演後にそのメンバーのライブ後メッセージ動画が見られる仕掛けになってたんですよね。でも、その仕掛けがあることにMCでも(多分)配信とかでも誰も一切触れてなくて、完全シークレットだったの。あれ誰が考えたんだろう。もっと自慢していいと思う。

それから今回のツアータイトルの「拡散希望」なんですけど、「パラゴンでつぶやけ拡散希望」は、このツアーのリード曲になってる「パンドラの箱」の歌詞で、でも、この曲ってVIVAチャイナのカップリングだから、これが世に出たのは最初のツアー「はじめてのおつかい」よりも前の時期で。

そういうところ、このチームのクレバーさ、そしてそれをアイドルとして笑顔で戦いきってしまう強さが、私はずっと大好きだったし、事務所の中で「後輩」「弟分」というだけの立場でもなくなってきた今になってがっつり表に出してくるところもとても好き。

 

このツアーの公演では、MC中に、新衣装に着替えたメンバーの写真を会場のお客さんが撮影して、それをメンバーの合図で、その場で一斉にSNSに投稿する「拡散希望タイム」という企画があります。また、毎公演、撮影OKな演目が1曲あり、そこで撮影した写真や動画もSNSで投稿してね!と呼びかけがされます。

 

私たちは、アイドルのライブの何にお金を払っているんだろうか、と考えることがある。

ライブの写真や動画は、普通は撮影禁止ということになっている。それは多分、前提として、そのライブは、パフォーマンスを見る対価としてお金を払ってチケットを買った人しか本来見られないものだからというのがあるはずで、だから、撮影やSNS投稿OKという仕組みは、基本的にはフリーライブで、現地で見ても無料なものだからこそできるんだ、と、私は今まで思っていた。

でも多分、チケットを買ってライブを見に来る人は、パフォーマンスを見るためだけにお金を払っているわけじゃなくて。ライブって、アイドルとファンって、もっと双方向のコミュニケーションで、私たちはその体験をお金を払って買っている。あの「拡散希望タイム」やライブ演目の撮影・投稿について言うと、あれは、アイドルを推す、応援する、という「体験」の一部で、その価値を含めてチケット代を払っている、んだと思う。これをコンテンツとして正面からライブに組み込んでしまったの、可愛くしれっと牙を剥いた感があってとても好きです。

 

 

どうですか。パラゴン、面白そうじゃないですか?

 

 

パンドラの箱 開けたら最後まで責任持てよ

 パンドラの箱 若しくはそのままそっとしておくか

 天使かはたまた悪魔か かわいいのかかっこがいいのか 君が決めな」

 

この話ずっとしてるなぁ。パンダドラゴンはいいぞ。